2018/04/19

おはようございます

夕幻市庭で出会った不思議なお客さん
「私はね、この3日間で60万円、100万円を自由に使えるんだ」
「もっと推してくれたら購入するよ、言い方がダメだね」

合計金額が〇〇円になります
「50円まけてよ、50円でいいからさ」
「何時までやってるの、後でさ50人、100人連れてくるよ」
「何でまけられないの、理由を教えてよ」
こうこう こういった理由で値下げすることは出来ません
「もうひとつ正当な理由がない?俺ならあるけどな」

私の接客があのお客さんにとって100%完璧ではなかったのかもしれない
領収証を忘れていたのも私の不手際

腹立たしいとか嫌な気持ちではなくて
感謝の気持ち 
こういうお客さんもいるんだと 気づかせてくれた
大勢の人が行きかう場所でもあるし 
正味10分の時間 勉強させてもらった
自分の反省点も含めて

そのお客さんの後ろに並んでいた女性の方が
「お店の張り紙を見て、小倉城まで来ました」とわざわざ足を運んでくれたことがとても嬉しくてさ

お客様がお店を選ぶのと同様
お店側もお客様を選んでいるのです

それは
商品の包装、お店の外観、内装、価格、パッケージデザイン、その他...

では、カカポンにはどういった人が来てほしいのか

「美しい人」

勘違いしないで欲しいのですが
世間でいう外見の美しさではなくて
男女関係なく
「美しい言葉を発せる人・持っている人」
「振る舞いや所作が美しい人」と言ったらいいのかな

私が作るチョコレートはね
誇示するだけの消費活動の一種にはなりたくないのです
金貨を手に入れるだけならもっと別の船に乗れば楽でしょう

お店を始めた時に「紳士なおじさんから聞いて」という人が見えたことがあって

何となくは覚えているんです
最初の頃、高齢で紳士な方が来て下さったこと、一回か二回ぐらいだけど。あの方かなぁなんて記憶に残っています

何十年後、仮に私が3日間で60万円100万円自由に使える身になったとして
目の前で頑張って商いをしている若い子がいたら
こう言葉をかけてみたいな

『とても美味しそうですね。家族や友達にあげたいのでここからここまでいただけますか。もしくは〇△円分詰めてもらえますか。自分用にも欲しいので』

そんなジェントルマンになりたいものだyo 

チョコっとだけ
青空の下 ご来店ありがとうございました

CACAPON

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